株式会社の株式を保有することにより、株主は、会社の意思決定に参加することができます。
株式会社は年に最低1回、株主総会を開かなければなりません。その株主総会で、株主は、意思決定に加わることができるのです。
会社は、重要な意思決定については、株主総会に会社の方針案(議案といいます)を提出し、株主の賛否を問う必要があります。
この中には、配当をするための議案や、会社を運営していく取締役を定める議案も含まれます。
そして、株主総会で、このような議案について、株主が自分の意志を反映させることができるようになっているのです。
株主は、選挙のように、1人が1票を持っているわけではなく、原則として1株あたり1票の議決権を持ちます。つまり、多く出資しているほど、より影響力を行使できます。
通常の上場会社の場合、株主数が膨大であるため、自分の議決権が会社の意思決定に及ぼす影響は少ないケースがほとんどです。
そのため、株式投資を考える場合には、一般的に、議決権は無視してしまっても問題はないでしょう。